トロのブログ

私的なことをまとめています

聲の形

重度の難聴の女の子・硝子(しょうこ)と、彼女をいじめてしまったことから自らも孤立する同級生の将也を取り巻く物語です。

 

2015年に数々の賞を受賞した原作も読んでいましたが、その世界を緻密な描写でしられる京都アニメーションがこってりこってり描くことで、まるで実写を観ているような気持にさせられました。

 

子供たちの無邪気な残酷さと、それを容認してしまった大人たちの狡さ。 その心理描写はさらに増幅され、胸が痛くなります。 小学生から高校生に至る、子供たちの成長、思春期、そして硝子の難聴という障がいを通してゆれる子供たちの、それでも一歩一歩成長していこうとする姿はまぶしくもあり、ヒーローもヒロインもない、ある街の濃い人間関係の中で暮らしていく、そんな日常のひとつの形を表した作品だと感じました。

 

これを見て苦しいと感じる人は、周囲の人に優しくしてほしい。 特に、子供たちに、観て、感じて、考えて欲しい作品です。